若さについて

米を切らした。
何か食さねばと日付けが変わりたてのジモッティー定食屋に入ると、先客が一人。僕はレバニラ定食を頼み、彼を観察した。


僕よりも歳を重ねているように見えるが、読んでいる本は分厚い相続法に関するもの。察するに、司法試験浪人していて、どっかで勉強していて、帰り道の夕飯かと思われた。


彼の前に料理が運ばれる。400円のカツ丼と300円のラーメン。彼は鳴っている電話など気にせず大きく口を開けて食べる。勢いよく。
そんな彼の姿に若さを感じた。


今の僕にそんな飢餓感もなければ、二つ頼もうなんてコンセプト自体ない。
老いとは案外そんなところから始まっていくのかな。


レバニラも若いぜ。