みんなの歌

今日4限が終わってから暇だったのでメディアでみんなの歌を見た。

勿論ノスタルジーに引き込まれたことはいうまでもない。小さい頃みて強烈な印象と恐怖とトラウマになったメトロポリタンミュージアムをもう一度見た。怖いもの見たさで。忘れていた部分はかなりあったものの、物凄い不気味な映像であった。曲もサビになると当然アップテンポになる、めりはりのある一品。なにせ「トラベルは楽し」だもんね。体言止めかよって。ミイラや彫刻といった動かないであろう物が動いてしまう恐怖。そして最終的には絵の中に入ってしまう恐怖。美術館に夜たった一人という恐怖。

この作品にその当時ビビビときた幼き日の感性は素晴らしい。自画自賛でもあるが、17年前位の僕は今と連続性はあるものの、やはり他人。そんなことは置いておこう。とりあえず、小さい方々の感性は素晴らしいってことだ。

そんなことに感動し、「今のみんなのうたはどうなっているのかなぁ」なんて思ってみてみた。正直愕然としてしまった。

昔のみんなのうた歌詞は「おとぎばなし」の様なのが主流であるのに対し、今の歌詞は「今は暗いけど前を見れば明るくなるよー」的な現実にはありえない現実っぽい歌詞世界を描いている。青春パンクとか呼ばれている吐き気のする音楽ジャンルが存在するが、まさにそれである。

僕は子供の想像力を大切にしたい。ウルトラマンやサンタクロースやミッキーマウス。何でもいい。とりあえず、夢の中のような世界に色々触れてこころが豊かな人に育って欲しいと思う。
しかし、この現代のみんなのうたを聞かせてもらっても何のこころも育たない。育つのは想像力ではなく、生ぬるい妄想力だけだ。恐らく、今のみんなのうた世代の子供は何も覚えていなくなるのではないだろうか。みんなのうたでどんなのがあったかなんて。童謡とは呼べない。ただの青春パンクだ。

仕事で疲れた若奥様に媚びようとした結果が、この酷いみんなのうたになったのだろうか。

僕はみんなのうたを変えるためNHKにエントリーしようと思った。