花とアリス
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2004/10/08
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映画好きっぽいフリをしていながら、実は今まで見たことがなかったのだ。
4月から新生活を向かえるに当たって、的確なコメントをできないのは恥ずかしいので、先手を打ち、今から見ることにする。
主人公が先輩に恋をした。その先輩が頭をぶつけた時、むりやり自分と付き合っていたということをでっちあげ、先輩が記憶喪失になっていたということを信じ込ませる。親友と二人グルになって。
と言うあらすじだが、物語の本質はそこにはない。
じゃあ一体何の話なのかと言うと、僕が解釈するに高校生の女の子の友情の話だ。恋愛ではなく、友情。
近年、恋愛だけがもてはやされている様に感じる。トレンディードラマにしかり、映画にしかり。恋愛が出てきて、「あぁ何て素晴らしいことだろう」みたいに手放しに賞賛しまくる。異性の関係には強いスポットライトを当てるが、同性の関係はさらっとしている。し過ぎている。恋愛至上主義とでも言おうか。
それは一口に良い悪いと言えるものではないので、この場で言及しない。が、この映画を見て、友達っていいなって久しぶりに思ってしまった。
同性の仲良し二人組みは絵になる。黒田硫黄の「二人シリーズ」にも通じるのだが、純粋に美しいのだ。観賞対象として純粋に飽きない。
持つべきは友。
バレーを踊るシーンは圧巻。人が気持ちよさそうに表現しているのを見ると、こっちまで気持ちが良くなる。まさにそんな感じ。去年のフジロック、ドラゴンドラの頂上で「心とダンス〜♪」と歌っていたCHUB DUとかいうバンドと同様。
蒼井優の演技が大変よろしい。演技のことはよくわからないのだが、普段着な感じで好感持てた。