ブロークン・フラワーズ

ジム・ジャームッシュ監督作品。
本日は映画の日につき、張り切って観に行った。


ここ最近、映画館で観る映画は華々しくはずしまくっていた。「ある子供」「エリエリレマサバクタニ」「ブロークバック・マウンテン」「変態村」。4本連続で当たりくじを引くことはできなかった。ジャームッシュはやはり裏切らず、久々に映画館で満足できた。


あらすじ。
50歳位の独身モテ親父のもとに、実はあなたの隠し子がいるという内容の一通の手紙が届いた。あて先不明。少ない手がかりのもと、誰が母親かを探しに昔の恋人のもとへと行く。


何コミカルなあのゆるゆるなムードが、観ていて楽しかった。ストーリな面では特に楽しいところはなかったのだが、あの会話の間合いといい、繰り出される台詞といい、行動といい、あの間隔がぴったりとはまった。無駄なハイテンションで狙っていくのとは違い、あの低いテンションの中でのあのやりとりが面白かった。
あの感情の抑揚の少ない笑いがジャームッシュのいいところの一つだと思う。


あれがカンヌのグランプリだとは正直意外なところ。何故ならカンヌっぽい、クールさがなかったから。
普通にテンションがあがって楽しめる映画だった。