イン・ザ・スープ

http://www.web-wac.co.jp/group/inthesoup.html
渋谷の旧ユーロスペースでレイトショーとのこと。
金曜夜の踊るような気持ちの中、観にいって見た。

当然眠たい。浅草からの銀座線始発に座った瞬間、上映中の快眠を予想するのは容易だった。妙な覚醒を感じつつ、無理やり目蓋を落とす。10分程度その場で薄い睡眠を摂ると、あら不思議。眠気なんてどっかにいっちまった。ちょっとした発見。
「金曜夜はレイトショーも可能」


人の死ってドラマチックだと改めて感じた。ニートぶって浜辺に男二人で座り、「海は俺たちのものだ」なんて台詞をつぶやいて、若者の夢が叶うことを祈り、若者がふと目をその男に向けると死んでいる。グダグダとした日常も、最後の輝きによって儚いものへと変化する。ドラマ溢れる映画中の死は素晴らしい。
で、現実を考えてみる。劇的な死を作り出すことができるか。病院で病気で必然的に死んでいく可能性が極めて高い。そこで映画以上の現実の死を生み出す事ができるか。脳が停止するその瞬間のみを死と考えるなら、悲観的になってしまう。けれども長期的スパンで見るなら、「生まれた瞬間からゆっくりと死に始めている」という視点で考えるなら、希望は見えそうである。


青春映画って良いね。無駄に男臭くて。
「もうおわっちゃったのかな?」「まだはじまっちゃいねぇよ」とか頭の中で呟いてみる。