現代マンガの冒険者たち

現代マンガの冒険者たち

現代マンガの冒険者たち

夏休みの課題図書をなかなか読みきれず、秋の夜長の課題図書となりつつある。


これまでマンガを体系的に学んだことがなかった。そのため一つ一つのマンガが点として輝きをはなってしまっていた。この本を読むことで、その点一つ一つが線を成し、面を成した(気がする…)。それ以上に、マンガについて物凄く勉強になる良書。


とりあえず、ジャケ買い作家読み中心に行っていることも影響してか、Jコミックの「宮崎駿チルドレン」的存在の作家を好んで読んでいた。黒田硫黄にしかり、五十嵐大介にしかり。
彼らは画に匂いがあり、好きだ。


マンガを漁りつくしたと思っていた。ヴィレッジへ行ってもこれと言って目新しいマンガは見つからない。そんなことは、今となっては全くなく、読みたいマンガで埋め尽くされている。古谷実なんてその筆頭だ。


最後に188ページより引用。

よく「子供の頃は自由でよかった」なんて言う人がいるけれど、それは記憶を美化しているか、鈍感な子供だったか、どちらかだろう。大人は大人で不自由だが、大人には自分の意志で選択する余地がある。その点、子供は、やりたくもないドッジボールをやらねばならなかったり、好きなバンドのチケットを買おうと並んだだけで補導されたり、引きこもりで家庭内暴力を振るう兄のいる家で暮らさねばならなかったりする。

大人で良かった。


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友人より紹介されたロックバンド"black kids"。
久々に新しい音を聴いた。
ふにゃふにゃしていて気持ちいい。HMVで買ったよ、笑


Later...with Jools Holland, "Boyfriend" by Black Kids