ゆったり

最近本がよろしい。
僕にとって本はよろしい。

本を読む事にはまっている。純粋に面白いというのもあるし、何よりも心を豊かにしたかったからだ。ビジネスの本をシコシコ読んでいても心は豊かにならないでしょ?そこで、無理にでも本を読む事にしたのである。

今日電車の中で本を読んだ。できる限り教養になればと思っているから、定番な本を選択する。動機は不純だ。電車の中で小説を読んだのは高校一年生の時以来かもしれない。
本を開くと、自分の周りに独特のゆったりとした空間が広がる。外にいるのに、社会にいない。安い言葉を使うと、本の世界の中にいるように錯覚する。妙な旅情がある。

電車という世間の喧騒を凝縮された空間にいるのにもかかわらず、心のゆとりが発生する。自分の周りだけ違う空気が流れる。何とも不思議な感覚を味わった。

家の中で読んだとしてもこの感覚は味わえない。本を読んでいるときの心地よさを自分の部屋にいることによって体験できるからであろうか。そう考えると、本は自分の部屋を切り取って外へ持ち出しているのか。

これから都内に行く用事が多い。明日にしかりで。電車の中もまんざら悪くない。