今日の自然

ベンメリアというアンコール遺跡群の中で、僕はノートに考えたことを綴った。それのコピペとそれにまつわる考え事。

そもそもベンメリアとは何か?ここを見てからって感じですね。あんまり良くない資料ですが。一言で言うと、「木々によってズタズタのボコボコになった遺跡」。

そこで考えた事。
「自然が人間界を破壊する。そんな光景を目の当たりにすることができた。
人間は自然を破壊し、自然が人間を破壊する。今、目の前で広がる景色は1000年後の東京かもしれない。とすると、遺跡は未来的なものであると思った。最終的には自然にはかなわないのである。」

自然とは一体何なんだろう。自然とぃう言葉を聞いて、草木が生い茂っている風景を思い浮かべる人が多いだろう。それに対立するであろう光景は、人間が作った都市の風景ではないだろうか。勿論前者は賛美され、後者は疎まれる。僕はそこに疑問を抱いた。

何故ならば、両者に違いがないからである。前者は草木が繁栄した結果もたらされるものであり、後者は人間が繁栄した結果もたらされるものである。両方とも「自然界」に生息している生き物であることには間違いない。
つまり、僕のいいたい事はいわゆる「自然的風景」も「都市風景」も突詰めて考えると、共に自然であることには代わりないということである。

もしも500年後に人類が滅び、木々が人間のように考える能力を持っていたとしよう。木々は人間界のものを破壊しつくす勢いで繁栄していく。けれども木々は「自然破壊していいのだろうか?」という疑問に陥るに違いない。そしてある都市は保護対象の一部になるかもしれない。
彼らから見ると、人間が作ったものが「自然」となるのである。

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人間忙しくなると無駄なことを考えることが少なくなって、以前考えたことを切り売りしている。旅行は刺激が多い。数えると、文庫本ノートで80ページくらいかいている。だからこそ旅行中毒者がいるのだろう。