音の表情って

バスに乗っていた。
武蔵野市が運営する山手線のようなぐるぐる回るタイプの。
ボーっとしていたら、例の如く音に関することが頭の中で妄想した。

音って不思議だと思う。目に見えないものなのに、人の感情を揺さぶる事ができる。
とりあえず4つ打ちを聞けば体が勝手に動いてしまうし、歌詞もわかんないのに悲しい歌だななんてわかることができるし。
これって結構不思議な話だと思う。
全く目に見えない波動のようなものに、人間の気持ちが動くなんて。

こういう音は悲しいとか嬉しいとか共通の土壌がなければ、悲しい曲を聞いても理解できないだろう。
仮にある民族では悲しい曲がアゲアゲのダンサンブルな曲だったとしたら、「ロード」を聞いて異常に盛り上がるという事態が発生するが、そんなことは考えられない。
この音の表情って一体なんなんだろう。

「音=波である」なんて誰が言ったかしらないけれど、それはまだ実態が掴めていない途中の段階の結論であるように感じる。
ひょっとしたら音は目に見える存在なのかもしれない。
見えないのは人間だけで、他の動物には見える幽霊のような存在なのかもしれない。
実は耳なんてなんくて、脳の感情を司る部分に生き物が棲んでいて、その彼が音を感じさせるように錯覚させて、本当は音なんて存在しなくて、脳の中だけでなっていて、思いのまま感情をもてあそんでいるのかもしれない。


そんなことを考えていたら、あっという間に駅に着きましたとさ。