セブンスアニバーサリー

またも行定勲監督作品。
VHSではなくDVDを見たかったので、これをチョイス。

恋人と別れると、人間の身体から宝石のような美しい石が生まれる。その石に値段をつけて売買するという物語。
恋愛なんて別れれば辛いだけで、何も残らない。けれども物語の中では石が生まれ、いつしか人と付き合う目的が石目当てと化していく。別れても石が貰えるからいいやみたいな。
非常に軽い、軽すぎる人間関係。現実世界も何だかんだでそれと同じ様に軽いものとなっているような気がする。カジュアルに「元カレ」とか「元カノ」なんて言葉が流行する。石と同じ様に、恋人なんてものはファッションの一部となっている感は否めない。
ちょっと気持ち悪い。

「GO」のように、大変テンポのよろしい見やすい作品である。絵はハッとするほどきれい。途中に挿入される宮台のインタビューや、演技っぽくない女子高生の振る舞い、手ブレが個人的にはツボだった。