バッファロー'66

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ヴィンセント・ギャロ監督。
ずーっと見たかった映画だが、レンタルビデオ屋にVHSしかなく、どうせならDVDで見たいと思っていた僕はあえて手を出さないでいた。しかし、今回遂にその禁断を破り、視聴に至った。

家族に嘘をついて刑務所に入っていた主人公が出所して、嘘をついていた帳尻をあわすために女を連れ去り繰り広げられる物語。何のことかさっぱりわからないと思うが、そんな話。
無茶苦茶な話だ。けど、主人公なりの筋が通っていて、しかも人間臭い。下手に格好つけてなくて、好感がもてる。

そんなストーリーだが、全体を見渡すと、これは「救い」について描いた映画だと感じた。
「生きていけない」
破滅へと選択的に向う主人公は、連れ去った女によって救われた。最後の主人公の顔を見て、熱いものがこみ上げる。
「ダンサーインザダーク」で主人公が音楽によって救われたのと同じ様に。

「救い」のある映画は最高だね。

最後が「カノン」と同じつくりっていうね。人間て選択するとき、あっちの道を行けばこうなって、こっちの道を行くとこうなるということを予想しながら生きている。そんなことを改めて考えた。

「CUT」の2003年7月号は「究極のロックムービー100」というイカした特集を組んでいる。
それによると

一番ロックなシーン:最後のトップレス・バーのシーン。ちなみに、バックに流れるのはイエス(そう、あのイエス
もしこの映画がレコードだったら:ザ・ホワイト・ストライプス ”ホテル・ヨーバ”