パキスタン7@ぺシャワール

実は現在ラマダン中である。
そう、噂の断食月というやつである。

10月5日から始まったのだが、非ムスリムの村にいたり、ホテルでコソ食いしたりして、ほとんど影響はなかった。しかし、朝6時出発の下山するバスには隠れて食べるスペースなどなく、ラマダンの嵐が僕を襲った。ムスリム達が我慢している中、自分だけが食べるなんてことはできない。

正直ラマダンの苦しさは、バスの苦しさに負けた。
そのバスは超悪路を行く。地震の影響ではなく、元からの悪路である。酔いが容赦なく襲う。それだけならまだ耐えられるのだが、僕にとっての天敵はスペースの狭さだった。3人がけ位の椅子に4人座る。足を満足に入れるスペースなどなく、ひざを曲げて体育座りするしかない。しかし膝に前の椅子の角が辺り、痛みを伴う。
隣の男は熟睡し、ちょっと曲がる度に全体重を僕に委ねる。支えるので一苦労だ。

そんなわけで食欲を感じさせる余地はなかった。。

結局そのバスに11時間乗った。くたくただ。今回の旅行で2番目にきつい移動となった。ちなみに一番きつかったのは、クエッタ〓ラホールの34時間程度の2等座席列車。


イスラムプロパガンダっぽい本によると、ラマダン中の夜はお祭り騒ぎで楽しいとのことだった。ところがどっこい、お祭りどころか普段よりも街は寂れていた。営業していない飲食店をみると、「今月の売り上げ0円だな」なんて考えてしまった。

正直パキスタンの風景に飽きてきた。3日後位にはインドに入る予定。楽しみだ、インド。