中国5@成都
バーミヤンみたいなノリで、岩を削って作ったというのがこの遺跡。外国人御用達のガイドブック「ロンリープラネット中国版」の表紙を飾ったこともあるらしい。
ということは、間違いなく中国観光のハイライトの一つで、行かなきゃあかんというわけ。
で、成都から片道2時間バスに揺られながらいったわけさ。
結果から言うと、非常に笑えた。
楽山大仏は大理や麗江の街と同様である。明らかに後から作られた感がブリブリ漂っている。
大仏の頭や足、手は文化大革命の時に爆破されたらしい。そのお陰で、コンクリートで作られた頭は昔からあるような佇まいのクセして、黒目はペンキで塗っているっぽい。
厳かな表情で中国人観光客が通り過ぎるのを尻目に、一人笑っていた。
今まで行った、所謂中国の観光名所と同じパターンだ。
漢民族が手を入れた瞬間に一気に腐る。
世界遺産にいたずらに登録するのはいかがなものか。
旅行者の会話でチベットの話題になると、人は皆言う。
「今年がチベットを見れる最後の年だ」
何故なら来年、ラサからゴルムドを結ぶ鉄道が開通し、漢民族が大量にラサへ流入するからである。
正直その意味がわからなかったのだが、今になってヒシヒシと同様のことを感じる。