中国6@成都

旅程も残すところあと僅かとなった。
ということで、やっぱり身体のメンテナンスだよね。
足つぼマッサージに行ってきた。

同じ宿のドミ員が足つぼマッサージにハマり大絶賛していた。彼曰く「トロケル」と。
ドラゴンボール北斗の拳の影響もあり、気やら秘孔に僕は興味を持っていた。一度は行ってみたかったのが遂に実現したのだ。

一緒に行ったのはやはり初心者の人。行く道中、やはりマッサージの話になる。
彼がネパールで出会った日本人の女の子が足つぼマッサージをやり、体調を壊した。そして一日中寝込んだという話を聞いて、突如びびる。確かに、前回あった人も寝込んでいた…
聞くところによると、身体の悪いものが全部出てそうなるらしい。

そんなこんなで、恐る恐る足つぼマッサージの病院内に入る。薄暗く、不安な気持ちに拍車をかける。
通された部屋は4人がマッサージを受けることのできる広さを持っていた。

15分ほど待つと、濁ったお湯が入った桶が運ばれてきた。どうやら薬草でも投入されているようだ。恐る恐る突っ込むと、あまりの熱さに5秒と入れ続けることはできない。隣のおばさんを見ると、顔色ひとつ変えず足湯の如く入れ続けている。その姿から、足つぼマッサージの効果に驚いた。

一人のおばさんが僕の前に現れた。中国人らしからず、ドラえもんの様に丸く、常に微笑み続けている。痩せた老師を想像していたのだが、僕の相手は彼女のようだ。
そして彼女は僕の足を取り出し、適当に拭う。小さい頃からくすぐりが苦手なので、いきなり過敏に反応してしまう。その瞬間、先が思いやられ、来たことを早くも後悔した。

右足からマッサージを始める。
全部痛い。ぎゃーぎゃー騒いでいると、隣のマッサージ師に馬鹿にされた。根性を見せつけられなかったことに悔いた。
右足は裏の骨を以前強打し、最近まで痛みが残っていた箇所である。そこも容赦なくグリグリされる。「ストップストップ!」という悲鳴も受け入れられず、延々と続く。

右足が終わった後のあの達成感は一体なんだ。
左足も同様に苦しみながら何とか終えた。

気になる効果。
僕は寝込むことはなかったが、温泉に入った後のように、一日中身体がポカポカした。そして何よりもそのマッサージ師、悪いところを全て当てた。膝、肩、首、腰、生殖器
膝は成長痛の名残で、膝を長時間曲げ続けると痛みを発する。
肩、腰は野球でやって、慢性的に悪い箇所として君臨している。
首は小さい頃から肩こりがしている。
生殖器環境ホルモンの影響で悪くなっていそう。

二度と行きたくはないが、東洋医学の神秘に触れることができてよかったと思った。