きらきらひかる

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江國香織作。
例の共にヴィレッジヴァンガード福袋買った方からのお勧め。
彼曰く「江國香織村上春樹を女の視点で書いた感じ」とのこと。
あらすじ。
同性愛者の夫と精神病の妻。最初からお互いそれを承知でお見合い結婚をした。所謂恋人同士的な夫婦ではない新しいパートナーとしての夫婦像を描く。案の定、結婚後いくつもの壁が。。

この設定が目新しかった。確かに夫婦という関係は、僕らのイメージする愛情で結ばれた関係である必要はない。別の形で、彼らの求め合うものが存在していればいいのだ。
だからタブー視されている”浮気”のような家庭外恋愛を推奨する。夫は外に男の恋人を持ち、妻もその彼を恋人ではなく、心の支えとして求める。
固定概念を打ち破るところが興味深い。

果たして、江國香織は僕にとっての村上春樹女版になれたか?
否。
何故なら、僕が村上春樹を好きとする部分が彼女の作品には描かれていなかったからだ。
以前にも書いたかもしれないが、彼の作品には村上春樹自身がそこにいるような気がして好きなのだ。彼の作品には物語りの大筋だけでなく、彼が日常で考えたであろう様々な考えが散りばめられている。それが興味深くて、いい味付けに感じている。
きらきらひかる」にはそれが欠けていた。

よしもとばなな」と印象がかぶったのは僕だけかな。

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現在免許合宿中。
仮免受かった。わーい。