ざくろの色
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 2004/06/23
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 45回
- この商品を含むブログ (76件) を見る
アルメニア人のセルゲイ・パラジャーノフ監督作品。
映画監督20選に見事入選していた。これもまた同期が持っていたので、借りてみることにした。
実はアルメニアでパラジャーノフ博物館に行った。アルメニアでのかなりでかい見所だった。その当時は、彼の映画を一本も観ていなかったのに、何故かテンションが上がった。
ゴダールの映画と同じで、決してストーリーが面白いわけではない。観ているうちに、頭がぐるぐるしてくる。だが、何故か画面に釘付けになってしまうほど強い力を放っている。
そう、気が狂いそうなほど、怪しい独特のムードが漂っているのだ。別にグロテスクなわけではないが、一種の悪夢のような匂いがする。その原因の一つにアルメニアという土地柄があるだろう。
一応あの国はキリスト教なのだが、その真下に超イスラミックな国イランが存在している。その影響か、イスラムとキリストが融合した変てこなムードが劇中にある。僕の見たアルメニアはキリスト教の綺麗な先進国としてしか映らなかったが。
登場人物は、無表情な人が多すぎる。そこも凄く不気味なのだ。怖い。悪夢。