見知らぬ、天井4

入院生活も早一月。
時間感覚が結構麻痺していて、何もしていないのに、無闇に一日があっさりと過ぎていく。入院当初はあんなに一日が長く感じたのに。
違和感の塊だった点滴も、腕に刺さっていることが当たり前となっている。
病院で一日を過ごすことに慣れた。
慣れたからこそ、もう二度と入院したくないと思った。


最期の場所が病院というのが一般的であると思う。
高度な医療機器が揃っているし、いつ何が起きてもすぐに駆けつけてくれる安心感がある。
家族としても負担が少ないし、患者も最低限の苦しみで最大の長さを生きられるに違いない。


けど、僕は死ぬとしたら自宅で死にたいと思う。
病院は社会から隔離されており、病院から先の開けた世界がない。言い方は悪くて申し訳ないが、そこから出られずに死んでいくイメージなのだ。
そこに入ったら最後。何を希望として生きていけばいいのか。


その反面自宅は開放的である。
ドア一枚開けば社会とつながる。
また、至上の居心地の良さ。

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Shing02 Geshi Fes2005Live-Luv(sic)pt.1&2


久々に観たら痺れます。フジに行きたい。