イラン1@テヘラン

遂にナゴルノカラバフ含めて4ヶ国目、イランに入った。
アルメニアの首都エレバンから、イランの首都テヘランまで25時間というバスが待ち構えていたのである。

まぁバスは予想外に快適だったので、特に言うことはなし。それよりも国境である。
陸路国境というのは本当に面倒くさく、空港の職員が見たら笑ってしまいそうな程時間がかかる。それほど厳重だということである。

パスポートコントロールの列を並んでいると、僕のひとつ前で足が止まった。待てども待てども呼ばれないのである。周りの人に聞いてみると、恐らく偽造パスポートがばれたっぽいとのことだ。非常に物騒な話だ。

更に30分程待ち、アルメニア側の国境は何事もなく抜けられた。イラン側の国境では、職員さんが個別にやるのではなく、全員分まとめてパスポートを回収した。なんて適当な国境なんだと鼻で笑った。せっせとスタンプを押しまくる職員さん。
座って水でも飲みながら待っていると、急に彼に手招きされる。
「これは本当にお前のパスポートか?」
「えっ」
「これは本当にお前のパスポートか?」
「もちろんですよ!」

初めて疑われた。
確かに一月髭も剃ってないし、色も黒くなった。自分でも鏡を見ると、たまにぎょっとする。

結局僕のパスポートは別室に持っていかれ、最後に渡された。何とか通過でイラン入り。