インド6@バラナシ

日程の都合上、駆け足でインドが終わった。
何一つインドについてわからなかった気がする。

移動する度に国が変わったかのように、風景が移り変わっていく。フルーツ盛り合わせみたいな感じだ。みかんの都市もあれば、りんごの都市もあるし、バナナの都市もある。どれをとっても味が全く違う。
例えば宗教。最初に訪れたところはシク教の聖地。次はチベット仏教。タージマハルはイスラムだし、ジョードプルではジャイナ教の全裸の僧を街中で見かけた。で、インド全土はヒンズー教
山に行ったと思えば、砂漠をうろつき、最後はガンジス川のほとり。
で、かなりハイペースで見ていたため、一つ一つ街を理解することなく通り過ぎてしまった。

「インドは好きですか?」
そんな問いが投げかけられても素直に好きだということはできない。むしろ嫌いな国の部類に入る。
何故か?それは人と話しにならないから。こんな国は初めてだ。

どの国でも道を歩いていると必ず声をかけられる。インドでもしかり。けど、他の国と違うところは結局最後には金の話になること。
道に座っている少女が僕と話したいと言ってきた。応じる。今日はお祭りだから、家に見に来てくれ。断る理由もなくついていく。写真を見せられ、手に絵を描かないかとしきりに勧める。勿論有料。断ってもしつこく言ってくる。今度はこの街のガイドをしたいと言ってくる。勿論有料。断っても、なかなか引き下がらない。最後には「10ルピー」。僕と話したいという感情は偽りだった。
子供が写真をとってくれという。正直嫌だったが、特別にとってあげた。すると「10ルピー」。
出しても出し切れない程エピソードがある。

これがインドの感想。