Belle and Sebastian @ 品川ステラボール

時は6月4日(日)。ジャンル的にはロックになるライブに、去年のフジ以来久々に訪れた。



大学の後輩に誘われたのがきっかけ(同じく去年のフジ以来久々に再会)。会場の順番待ちをしているとき、ゼミの後輩に偶然再会(大学3年の1月以来)。イベント=同窓会となりつつある。。
そんな感じで以下感想。


汚い四つ打ちや、ピーピーガーガー言わせている近未来的な電子音は、非現実的な世界へと迷わせてくれるいいツールである。狭い会場を抜け、朝五時に外へ出ると、今までのことが夢の中であったかのように、一気に現実世界へと目覚める。
現実へと戻る微妙な憂鬱さは、ロックミュージックのライブの時には発生しない。ということは、ロックミュージックは夢の中へと引込む力が弱いと思っていた。
実際今回のライブを観終わって会場を出てもそんなネガティブな感情は沸き立たなかった。しかし翌朝目覚めると、昨日ライブに行ってから寝付くまでのことが嘘のことのような、寝付くまでトータルで夢の中にいたような感覚に襲われた。その時、ベルセバのライブは長い期間非現実な時間へと誘いこんでくれたことに気付いた。


一昨年のフジは、過去最低メンツだった。例のモリッシーの変わりにスミスのコピバンが出た年である。そのフジにベルセバが出演していて、僕の中のベルセバブームと重なったこともあり、2度出演した2度を観にいった。その後ロック離れと共に、ベルセバの音楽を徐々に聴かなくなっていった。だから、新譜が出たのにスルーしていた。が、ライブに行くことが決定し、急遽購入した。その薄い聴込みのまま、古い曲もやってくれよという期待と共に当日を迎えた。
新譜が出たばかりということで、ベスト的内容ではなく、新譜中心の内容だった。新譜をあまり聴いていない僕にとっても、今回のライブはかなり良かった。演奏テクやら音響やらそんな小手先レベルの話ではなく、曲自体が良いのだ。あぁベルセバ万歳。
改めて電車の中で聴いてみる。このアルバムは名盤である。


フジの時と同様にボーカルのスチュアート・マードック(多分)が、ピョンピョン踊りながら歌っていた。凄くその場を楽しんでいるような、とても気持ち良さそうに。その光景を観ていると、こっちまで幸せな気分になってくる。「花とアリス」の最後に踊りだすシーンのように。